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2008年03月11日

日銀総裁人事、民主党の不同意に疑問


 きょうは午前9時45分から衆議院の議院運営委員会で、日銀総裁候補の武藤敏郎副総裁らの所信聴取と質疑を行いました。

 武藤氏は所信で、「日本経済が極めて重要な局面にある中で、経験をさらに生かす機会を与えてもらえるなら全身全霊で職務にまい進したい」と決意を述べられました。
 また、民主党が問題にしている「財金分離」(財政と金融の分離)について、「日銀副総裁として5年間、100%日銀の立場でものを考えてきたし、これからもそうしていく。この5年間の私の行動を見ていただければ、分かっていただける。これまでも与えられたポストに全力投球してきた。これが私の職業倫理だ」と強調しました。

 武藤氏は、分かりやすく明快な説明で、与野党の委員の質問に答えられており、次期総裁にふさわしいとの印象を強く受けました。

 民主党はきょう夕方、党本部で役員会を開き、武藤氏の総裁昇格とと伊藤隆敏・東大大学院教授(元副財務官)の副総裁就任に不同意、白川方明・京大大学院教授(元日銀理事)の副総裁就任に同意することを党議として決定しました。
 民主党は、武藤氏の不同意について、(1)財務省そのものの人物であり、日銀の独立性を担保できない、(2)バブル経済、超低金利政策に対する反省がみられない−−などが理由としています。

 しかし、もともと「財金分離」とは「財政政策」と「金融監督・金融行政」の分離という意味で使われるのが一般的であり、日銀の「金融政策」と直接の関係はありません。
 「財金分離」は旧大蔵省から金融庁が独立することにより解決済みです。

 また、財政当局で勤務経験がある人を総裁・副総裁候補から排除すべきという議論は海外でもありません。現に、欧米諸国の中央銀行総裁には、ECBのトリシェ総裁をはじめ、財政当局での勤務経験を持つ人も少なくありません。

 そういう意味で、民主党の今回の不同意には疑問を抱かざるを得ません。

投稿者 kazu : 2008年03月11日 21:30

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